TOTO(トト):その魅力的な歴史と音楽性
TOTO(トト)は1976年、卓越したスタジオ・ミュージシャンたちが集まって結成されたアメリカのロックバンドです。デビュー作から成功を収め、特に1982年の4thアルバム『TOTO IV』は1200万枚以上の大ヒットを記録。グラミー賞6冠という快挙を達成しました。
バンドの特徴は、メンバー全員がマイケル・ジャクソンなど著名アーティストのレコーディングで活躍したスタジオ・ミュージシャンだったことです。その高い演奏力を活かし、ハードロックからプログレッシブ・ロック、ジャズ、フュージョンまで、幅広いジャンルの楽曲を手がけました。彼らの洗練されたサウンドは1980年代のアメリカン・ロック・サウンドの原型となり、多くのミュージシャンに影響を与えています。
特筆すべきは、専任のボーカリストがいながら、ギタリストのスティーヴ・ルカサーやキーボーディストのデヴィッド・ペイチもリード・ボーカルを担当する独特なスタイル。実際、彼らの代表曲「Africa」はペイチのボーカルによるものです。
2008年に一度解散しましたが、ALSを患ったマイク・ポーカロの救済を目的に2010年に再結成。その後も精力的な活動を続け、2015年には9年ぶりとなるオリジナル・アルバムをリリースしました。2023年には4年ぶりの来日公演を成功させ、現在も第一線で活躍しています。
面白いエピソードとして、バンド名の由来には複数の説があります。映画『オズの魔法使』に登場する犬の名前から取ったという説、ラテン語で「全て」を意味する「totus」からという説、さらには日本のトイレメーカーTOTOにちなんでいるという説まであります。ギタリストのルカサーは「世界的に有名なトイレメーカーと同じ名前なのは皮肉っぽくて面白い」とコメントしているものの、本人としては「バット・ホール・サーファー」という名前の方が良かったと冗談めかして語っています。
日本では1980年の初来日以降、熱烈な支持を受け続けており、数多くの来日公演を重ねてきました。その高い演奏技術と洗練された音楽性は、日本の音楽シーンにも大きな影響を与えています。TOTOのバンドスコアブックは日本でも高値で取引されています。
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