2025-03-19

ヨシタケシンスケの絵本が大人にも刺さる理由

ヨシタケシンスケの絵本を読んだことはありますか? シンプルなイラストとユーモアたっぷりのストーリーが特徴で、子どもはもちろん大人も楽しめる作品ばかりです。読んでいるとクスッと笑えたり、「なるほど」と思わされたりする。今回は、そんなヨシタケシンスケの魅力について探りました。

ヨシタケシンスケの絵本は、子どもの発想をそのまま膨らませていくような展開が面白い。たとえば『りんごかもしれない』では、「目の前のりんごは、本当にりんごなのか?」という疑問から、どんどん想像を広げていく。大人が読むと「そんな発想があったか」と驚かされることも。

『もうぬげない』では、パジャマが脱げなくなった子どもが「このままずっとこうだったら?」と考え始める。大人にとっては何でもないことでも、子どもにとっては一大事。そんな日常の「小さな悩み」をユーモラスに描いているのが、ヨシタケの魅力です。

また、ヨシタケシンスケの絵本は子ども向けの作品ではありますが、大人が読んでも共感できる内容が多い。
『つまんない つまんない』では、「つまらない」という感情について、子どもがあれこれ考える。何をしてもつまらないときは、大人にもある。そんなときに読むと、「つまらない気持ちを楽しむのも悪くない」と思えてくる。

『あるかしら書店』は、ちょっと変わった本が並ぶ不思議な本屋の話。実際には存在しない本がたくさん出てきて、「こんな本があったら読んでみたい」とワクワクする。本好きなら間違いなくハマる。

そして、ヨシタケシンスケのイラストはシンプルな線で描かれていますが、それがかえってキャラクターの表情や動きを際立たせている。余計な装飾がないぶん、読者が自由に想像を広げる余地が生まれる。

さらに、ページをめくるたびに「次はどうなる?」と気になってしまう仕掛けも多い。言葉が少なくても、絵だけで伝わるのがすごいところです。

ヨシタケシンスケの絵本は、読んでいると自然と気持ちがほぐれるような、楽しい作品が多い。子どもと一緒に読むのはもちろん、大人が一人で読んでも新しい発見がある。何気ない日常の見方を少し変えてくれる、そんなヨシタケシンスケの絵本を、ぜひ手に取ってみてください。

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